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とても大きな玉になった
食べたら絶対に美味いだろうと思う
だけど食べないし
収穫もしない
この一玉は種を採取するための玉なので
完熟するまで収穫しないし
収穫しても食べないで
種を取り出して乾燥させるのだ
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合計して13本植えたトマトの苗
品種名:「世界一」
13本のうち11本は枯れて朽ちた
2本のうち1本は成長が止まってしまった
最後に残った一本は
葉色が少し黄色くなってきたものの
それでもすくすく育ちながら
大きな赤いトマトがぶらさがっている
こうして多くの樹から一本だけが生き残って
その土地に適応する遺伝子が残される
乾燥に耐性があるとか
病気や害虫に耐性があるとか
どんな土地でも育てやすいように
人が勝手に手を加えて良いモノではないと思う
遺伝子組み換え作物が圧倒的に劣る部分
それは野菜固有の風味だと思う
食品スーパーなどに陳列されてる野菜
特にトマトは分かりやすいのだけど
手に取って匂いを嗅いでみると分かる
有機で育てた固定種のトマトには
トマト独特の匂いがあって
食べてみればトマトの濃厚な味もわかる
慣行農法で育てたF1トマトからは
トマト独特の匂いはわずかしかなく
食べてもトマトの味は薄い
そんな野菜の風味で劣っても
育てやすいから安定してて
生活を維持するためのお金に繋がる
そんな理由で農家に愛されるF1種
そして遺伝子組み換え作物なのだけど
職業農家にしか愛されないだろうな
失敗があることも楽しみの一つ
その失敗が無くなってしまえば
ただ平行線をたどるような作業になる
楽しくない生活はしたくないから
化成肥料も防虫剤も使わない
病気も害虫もドンと来いッ!
それでこそ達成感があるってモンだ
トマトは育てにくい野菜らしいけど
育てにくいの結構だとも
楽しみも喜びも達成感も倍増する
こうして13本が1本に淘汰されるのも
逆にやる気が出るってもんだね
来年は100本植えてみようかな
そしたら10本くらいは残るだろう
美味しく食べるのは寝よう!
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